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キッチンカーに必要な設備とは?|カテゴリ別に費用相場も解説

キッチンカー開業に必要な設備を、調理・冷蔵・給排水・電源・換気の5カテゴリで一覧整理。各設備の役割・注意点・費用の目安も添えて解説します。開業前に全体像を掴みたい方向けの内容です。

キッチンカーに必要な設備は大きく2種類に分かれます。必須設備と、自分のメニューや車両によって変わる設備です。この2つを分けて考えると、ぐっと整理しやすくなります。

この記事では、その2つを順番に整理します。費用の目安も合わせてまとめました。

全員に必要な設備:営業許可の基準を満たすもの

まず押さえたいのが、保健所の営業許可に関わる設備です。
メニューや車両に関係なく、これを満たさないと営業できません。選択の余地がない部分です。

給排水設備(シンク・給水タンク・排水タンク)

シンク(流し台)と給排水タンクは、営業許可の審査で最もチェックされる設備です。

多くの自治体では、調理用シンクとは別に手洗い専用シンクの設置が求められます。シンクの槽数や内寸にも基準があり、「小さすぎてNGだった」というケースも珍しくありません。

給排水タンクの容量は、2021年6月以降、飲食店営業のキッチンカーでは40L・80L・200Lの3区分をもとに判断されます。簡易な調理や単一品目は40L、複数品目や2工程程度の調理は80L、大量の水を使う調理や車内仕込みは200Lが目安です。

消火器・換気設備

ガスコンロなど火気を使う設備を搭載する場合、業務用消火器の設置が義務付けられています。住宅用はNGです。
すぐ手に取れる場所に設置し、有効期限の管理も必要になります。

換気扇は、調理中の煙・油煙・熱気を外に出すための設備です。設置場所は車両の改造と合わせて決めます。
自治体によっては、虫の侵入を防ぐカバーの取り付けも求められる場合があります。

冷蔵庫・温度計

常温保存できない食材を扱う場合は、冷蔵庫が必要です。走行中にドアが開かないようロック機能が求められます。

温度計は冷蔵庫内の管理に使います。保健所の検査で確認されることがあり、見落としやすい設備のひとつです。

必須設備は「選べない」設備。まずここを押さえてから、次のステップへ進みましょう。

自分のキッチンカー営業スタイルで変わる設備

ここからは、何を売るか・どこで出店するかによって変わる設備です。
全員が同じものを揃える必要はありません。自分の実現したい営業スタイルに合わせて選びます。

調理設備(メニューで変わる)

メニューが決まれば、必要な調理設備は自然と絞れてきます。

  • ガスコンロ・IH調理器:業態に関係なくほぼ必要。IH調理器(電磁調理器)は消費電力が大きいため、電源の確保方法と合わせて検討します
  • フライヤー:唐揚げ・フライドポテトなど揚げ物系に。廃油の処理方法も事前に決めておく必要があります
  • グリル・鉄板:焼きそば・ステーキ・たこ焼きなど鉄板を使うメニューに
  • オーブン・クレープメーカー:クレープ・パン・スイーツ系のメニューに

あれもこれもと全て一気にそろえようとすると費用がかさみやすいです。
開業時はメニューから逆算して、まずは絶対に使う設備からそろえていく、というのも選択肢のひとつです。

電源設備(出店場所で変わる)

出店する場所によって、電源の確保方法が変わります。

  • 発電機:電源が使えない屋外の場所に必要です。インバーター式発電機(静音タイプ)は住宅地近くのイベントで重宝されます。燃料費・騒音・排気ガスへの対応も頭に入れておくと、出店先を選ぶときの判断材料になります
  • 外部電源(電源借り):イベント会場や施設では、主催者から電源を借りられるケースがあります

照明・収納など

  • 照明:夕方〜夜の出店がある場合は車内・外向けの照明が必要です
  • 収納棚・ラック:調理器具・食材・消耗品をしまうスペース。車内の動線と合わせて考えると作業効率が変わります
  • 看板・のぼり:遠くからでも何のお店か伝えるために。出店が安定してきたタイミングで揃える人も多いです

選択設備は「自分のメニューと出店スタイル」から逆算して決めるのがポイントです。

費用はどれくらいかかる?設備ごとの目安

設備にかかる費用の目安をまとめます。新品・中古・メーカーによって幅があります。
価格は時期によって変動するため、あくまで参考として見てください。

必須設備

設備

費用の目安

シンク(1〜2槽)

1〜10万円

給排水タンク(セット)

1〜5万円程度
※容量・設置方法により変動

業務用冷蔵庫(コンパクトタイプ)

5〜30万円

換気扇・排気フード

3〜20万円程度
※取付工事別

消火器

0.5〜2万円

選択設備

設備

費用の目安

業務用ガスコンロ(2〜3口)

2〜12万円

IH調理器

1〜15万円

フライヤー

3〜20万円

鉄板・グリル

3〜20万円

発電機(インバーター式)

10〜30万円

冷凍庫

5〜25万円

保温ジャー

1〜6万円

内装・厨房設備をゼロから揃える場合、設備一式で50〜150万円程度が目安です。
車両費用(200〜400万円程度)と合わせると、開業時の初期費用は総額250〜550万円前後になることが多いです。

次は何を確認するべき?

必須設備と選択設備の2つを整理して、キッチンカーに必要な設備の全体像をつかんできました。
ただし、実際に「自分に何が必要か」を最終的に決めるには、もう少し具体的な確認や検討が必要です。

次のステップとして、以下の3つを進めていくとスムーズです。

  • 出店予定の自治体の保健所に確認する:給排水・シンクの要件は自治体ごとに異なります。車両を決める前に動くのがおすすめです
  • 提供するメニューを決める:メニューが決まると、選択設備が絞れます
  • 車両のサイズ・レイアウトと照らし合わせる:設備が収まるかどうかは車両と合わせて考えます

まとめ

キッチンカーに必要な設備はたくさんありますが、全体像が見えてくると、準備のイメージも少しずつつかみやすくなってきませんか?

すべてを一度にそろえようとするのではなく、ひとつひとつ必要なものを整理していくと、準備のハードルも少しずつ下がっていくはずです。

この記事が、キッチンカー開業に向けた準備を進めるうえで、少しでも参考になればうれしいです。