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未経験でもキッチンカーは開業できる?始め方と準備のポイント
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未経験でもキッチンカーは開業できる?始め方と準備のポイント

飲食業の経験がないと、キッチンカー開業は難しいと感じていませんか。未経験でも始められる理由から、メニューの選び方、レンタルや週末出店で小さく始める方法、資格や費用の目安までまとめました。

未経験でもキッチンカーの開業はできます。「飲食業の経験がないから難しいのでは」という不安は、よく聞く声のひとつです。

未経験からのキッチンカー開業について、事前に知っておきたいことをまとめました。必要な準備や、メニューの選び方、少ない投資で始める方法を見ていきます。

未経験でも開業できる?よくある3つの誤解

キッチンカーの開業を検討しているけど、経験がないがゆえに「難しそう」「自分には無理かも」と感じる方も多いのではないでしょうか。

難しそうと感じるのは、次のような誤解のせいかもしれません。

調理師免許がないと始められない?

答えはNOです。調理師免許は、キッチンカー開業において法的な必須要件ではありません。

キッチンカー開業に必要なのは、食品衛生責任者の資格と、保健所への営業許可の申請です。

食品衛生責任者は、約6時間の講習を受ければ取得でき、専門的な調理訓練は不要です。
調理師・栄養士・製菓衛生師などの資格を持っていれば、食品衛生責任者の要件を満たせる場合がありますが、そうした資格がなくても、講習さえ受ければ問題ありません。

キッチンカー開業の資格と許可は?|取得手順・費用・注意点を解説開業2026.07.23キッチンカー開業の資格と許可は?|取得手順・費用・注意点を解説キッチンカー開業に必要な資格は食品衛生責任者と営業許可の2つです。取得方法、費用、保健所手続きの4ステップ、給水タンク容量とメニュー範囲、地域差まで実務目線で解説します。開業準備を始める前にご確認ください。#許可申請#開業準備#費用・予算

飲食業の経験がないと難しい?

飲食業の勤務経験がキッチンカー開業の法的要件に含まれることは、ほとんどありません。必要な資格と許可を取得すれば、未経験でも始められます。

一方で、経験がないことで差が出やすい部分はあります。仕込み量の読み・提供スピード・原価の計算・衛生管理の段取りなどです。

これらは、営業を続けながら身につけていくこともできますが、場合によっては、経験豊富なキッチンカー事業者さんのもとで実際にスタッフとして働かせてもらうなど、修行期間を設けるのもひとつの手段です。数日だけでも、開業前に実際にオペレーションを体験してみることで、キッチンカーならではの大変さや、工夫すべきポイントを知ることができます。

実際に修行期間を経て独立した事業者さんのインタビューも、ぜひご覧ください。

キッチンカーとの出会いと修行~独立まで — キッチンカー事業者さんインタビューキッチンカーライフ2026.07.17キッチンカーとの出会いと修行~独立まで — キッチンカー事業者さんインタビューキッチンカーを始めたいけど、いきなり独立するのは怖い。そう感じる方も多いのではないでしょうか。タコライスのキッチンカーを運営するマオさんに、修行の3年間で得たことや独立のきっかけを聞いてきました!#インタビュー#開業準備#運営ノウハウ

営業許可さえ取ればどこでも出店できる?

こちらも答えはNOです。「営業許可さえ取れば、どこでも自由に出店できる」というのも、よくある誤解です。

営業許可は、車両の設備を保健所が検査し、食品衛生法の基準を満たしていると認めるものです。あくまで「この車両で調理・販売してよい」という許可であり、「どこで出店してよいか」とは別の話です。

道路・公園などの公共の場や、商業施設・イベント会場・企業敷地内で出店するには、それぞれの管理者や自治体への許可が別途必要です。出店場所ごとのルールを確認する必要があります。

キッチンカーの出店場所にはどんな種類・特徴があるのかについては、以下の記事でまとめています。

キッチンカーの出店場所を種類別に整理|特徴と向き不向き出店2026.07.23キッチンカーの出店場所を種類別に整理|特徴と向き不向きキッチンカーの出店場所をオフィス・商業施設・公園など4タイプに整理。各タイプの特徴と向き不向き、場所選びのポイントをまとめました。#出店場所

未経験者に向いているメニューの選び方

キッチンカーを始めたいものの、メニューに悩んでいる人も中にはいるのではないでしょうか。
最初から「これでいこう」とメニューが決まっている人ばかりではありません。

メニューの選び方は、開業後の負担の大きさを左右します。

メニュー選びで意識したいポイント

キッチンカーの調理スペースは限られています。工程が多く提供に時間がかかるメニューは、オペレーションが複雑になりやすく、未経験者には負担が大きくなります。

メニューを選ぶ際に意識したい条件は、次のとおりです。

  • 調理工程が少ない
  • ひとりでもオペレーションを回せる
  • 食材のロスが少ない
  • 提供スピードが速い
  • 衛生管理がシンプル
  • 設備投資が少ない

メニューが決まると、必要な設備の規模も見えてきます。車両には、調理で使った水をためておく給排水タンクを積む必要があります。その容量は、2021年6月の食品衛生法改正以降、40L・80L・200Lの3区分に全国的に統一されました。

茹でる・洗うといった水を多く使う工程が多いメニューほど、大きい区分が必要になりやすく、車両も大きく・費用もかさみやすい傾向があります。一方、仕込み済みの食材を温めて提供する程度のメニューであれば、40Lの区分で収まる場合もあります。

どの区分になるかは、提供するメニューや保健所の判断によって変わるため、車両を決める前に保健所へ確認しておくと、余計な設備投資を避けやすくなります。

キッチンカーに必要な設備とは?|カテゴリ別に費用相場も解説車両・設備2026.07.23キッチンカーに必要な設備とは?|カテゴリ別に費用相場も解説キッチンカー開業に必要な設備を、調理・冷蔵・給排水・電源・換気の5カテゴリで一覧整理。各設備の役割・注意点・費用の目安も添えて解説します。開業前に全体像を掴みたい方向けの内容です。#開業準備#費用・予算#初心者向け

未経験者が選びやすいメニュー例

複数の開業事例とメニュー別の提供条件をもとにした、未経験者に比較的向いているメニューの一例です。

メニュー

未経験者に向いている理由

ホットドッグ

焼いて挟むだけで工程が少なく、提供が速い

カレー

前日に仕込めば当日は盛るだけ。提供が速く、日持ちしてロスも出にくい

タコライス

具材を仕込んでおけば、盛り付けるだけで提供できる

丼もの

ご飯と具を用意すれば提供が速く、調理工程が少ない

コーヒー

設備が少なく仕込みも軽いため、初期負担を抑えやすい

フライドポテト

揚げるだけで工程が少なく、原価も抑えやすい

最初は欲張らずに1〜2品に絞り、提供スピードと品質を安定させることから始めましょう。

安定して提供できるようになってきたら、少しずつメニューやバリエーションを増やしていくと無理がありません。

kitchencar-tacosメニュー2026.07.23キッチンカーのワンオペ向けメニューの作り方とは?キッチンカーのワンオペを安定して回すには、メニュー設計が鍵です。仕込み・工程・食材のシンプル化で1人でも対応しやすくなる考え方を解説します。#開業準備#初心者向け#ワンオペ

まずはお試しから。キッチンカーを小さく始めてみる方法

「車を買って、改装もして、初期投資が大変…」「最初から売れるとは限らず、収入が減るのが不安…」。未経験の場合は、特にこのような心配ごとが多いのではないでしょうか。

ここでは、いきなり大きな投資をしなくても、キッチンカーを始められる方法を紹介します。

車両をレンタル・リースで用意する

キッチンカーの車両をレンタルやリースで入手する方法もあります。本格的な設備投資の前に、まずは短期間から試してみるのも選択肢のひとつです。

レンタルとリースの違いと費用の目安は、次のとおりです。

車両の入手方法

特徴

費用の目安

レンタル

設備の整った車両を短期からすぐ使える

1日3〜10万円

リース

月額を払い長期的に使う。初期費用を抑えられる

月額4〜13万円+頭金

副業として週末のみから始めてみる

キッチンカーは、必ずしも毎日営業しなくても始められます。週末だけ、月に2〜3日だけのように、少ない出店日数からスタートし、十分に感覚をつかんでから、本格的な出店に切り替える方法もあります。

本業と並行してまずは副業から始めてみることで、いきなり収入を下げることなく、リスクを抑えながら実務経験を積むことができます。

キッチンカーの開業費用についてもっと詳しく知りたい場合は、以下の記事もご覧ください。

キッチンカーの開業費用はいくら?目安・内訳・抑えやすい費用を解説開業2026.07.23キッチンカーの開業費用はいくら?目安・内訳・抑えやすい費用を解説キッチンカーを開業したいけれど、費用の見当がつかない方へ。250〜400万円という目安の根拠、車両・設備・許可申請などの内訳、削ってはいけない費用と抑えやすい費用、資金の準備方法まで整理しました。#開業準備#費用・予算#初心者向け#許可申請

保健所への事前相談

車両・設備を準備する前に済ませておきたいのが、保健所への事前相談です。

設備の基準(給排水タンクの容量・シンクの数など)は、メニューと自治体の基準によって変わるため、多くの保健所では、事前相談が推奨されています。

出店予定地を管轄する保健所のホームページ等を確認してみましょう。

まとめ

未経験からのキッチンカー開業、少し具体的にイメージできたでしょうか。

キッチンカー開業の大まかな流れは、次のとおりです。

  1. コンセプトとメニューを決める

    何を・誰に・どこで売るかを大まかに決める。メニューは1〜2品からスタートが現実的

  2. 食品衛生責任者の講習を受ける

    講習を受けて資格を取得する

  3. 保健所へ事前相談する

    出店予定地の保健所へ、メニューと設備の概要を伝えて相談する

  4. 車両・設備を準備する

    保健所の確認をもとに、必要な設備を備えた車両を用意する。レンタル・リースも可。

  5. 営業許可を申請する

    準備が整ったら申請。設備確認後に許可証が交付される

  6. 出店場所の許可を取る

    出店したい道路・公園・施設などの管理者や自治体に、別途出店の許可を得る

  7. 出店スタート

    まずは少ない出店日数から始め、徐々にメニューとオペレーションを改善していく

未経験からの開業は、必要な資格と許可をそろえ、低リスクなところから始めれば十分に可能です。最初から完璧にこなそうとせず、週末出店や車両レンタルで実務に慣れながら、徐々に本格化していく進め方が現実的といえるでしょう。

記事内で紹介した関連記事も、ぜひ参考にしてみてください。